用語目次:逃し弁
収録水道用語解説
逃し弁
液体やガスの圧力を制御し、安全なレベルに保つための装置です。以下に逃し弁の主な機能と仕組みについて説明します。
●主な機能
・圧力制御: 逃し弁は、液体やガスの圧力が設定された安全な限界を超えた場合、過剰な圧力を放出する役割を果たし設備や容器の破損や事故を防ぎます。
・安全弁: 逃し弁は安全装置の一種であり、プロセスや設備における圧力上昇や異常な状況に対処するために設計されています。圧力が危険なレベルに達した時に作動し圧力を逃がすことで安全性を確保します。
・過剰圧力の放出: 逃し弁は通常、固定された圧力設定値を持ち、この値を超えた場合に圧力を逃がすように設計され設備や容器の破損を防ぎプロセスの安定性を維持します。
●仕組み
逃し弁は、通常、以下のような仕組みで動作します
・圧力設定: 逃し弁には事前に設定された安全圧力があります。この圧力は、設備やプロセスの要件に応じて選択されます。
・圧力センサー: 逃し弁には圧力を監視するセンサーが取り付けられています。このセンサーは、液体やガスの圧力を連続的に測定し設定された圧力を超えた場合に作動信号を送ります。
・作動: 圧力が設定値を超えた場合、逃し弁が作動します。これにより弁の開口部が開き、圧力の逃げ道が形成されます。
・圧力放出: 逃し弁が開くことで過剰な圧力が逃げ設備やプロセスが安全な圧力範囲内に戻ります。
逃し弁は、工業プロセス、液体やガスの輸送、加熱装置、圧力容器などさまざまなアプリケーションで使用され安全性を確保し設備や環境への損傷を防ぐために重要な役割を果たしています。
排水配管のおける逃し弁の役割
排水配管に設置される逃し弁は管内の圧力を適切に調整し排水トラブルを防ぐために重要な役割を果たします。排水設備では一時的に大量の水が流れたり急激な温度変化が起きたりすると管の内部に強い圧力がかかることがあります。この状態を放置すると配管の接続部が破損したり水漏れが発生したり下水からの悪臭が室内へ逆流するといった深刻な問題につながります。逃し弁は管内の圧力が異常に高まった時に自動で作動し余分な圧力を外へ逃がすことで配管を安全な状態に保ちます。特に高層建物や配管距離が長い建物では重力や水圧の影響を受けやすいため逃し弁による圧力調整が欠かせません。また逃し弁には逆流防止の働きもあり下水管から汚水や臭気が戻ってくるのを防ぐ効果があります。設置場所は排水管の高い位置や空気の流れが確保できる場所が一般的で定期的な点検や清掃を行うことで正常な機能が維持されます。逃し弁を適切に管理することで排水設備全体の耐久性と衛生状態が向上し建物内を安全で快適な環境に保つことができます。