用語目次:ろ過
収録水道用語解説
ろ過
さまざまな分野で使用されるプロセスで液体やガスから不要な物質や粒子を取り除くための方法を指します。ろ過プロセスは、水処理、空気浄化、化学工業、食品製造、薬品製造、医療、環境保護などの用途で使用されています。以下で、ろ過の一般的な概念といくつかの用途に関する説明です。
●ろ過の原理
ろ過は、固体の粒子を含む液体またはガスが、ろ過材またはろ過メディアを通過するプロセスです。ろ過メディアは、粒子を遮断または捕捉し清澄な液体またはクリーンなガスを通過させます。一般的なろ過メディアには砂、砂利、活性炭、フィルターペーパー、フィルター布、膜、セラミックなどがあります。
●水処理
水処理は、一般的なろ過の用途です。水道水の浄化、水質の向上、微生物や浮遊物の除去などが含まれます。水処理プラントでろ過が行われクリーンな飲料水を供給するのに不可欠です。
●空気浄化
空気中の微小な粒子、花粉、ホコリ、細菌、ウイルスなどを取り除くためにろ過が使用され空気フィルターシステムは、室内の空気品質を向上させ呼吸の安全性を確保します。
●食品製造
食品および飲料産業では、原材料や製品から不純物や微粒子を取り除くためにろ過が使用されます。例えば、ビールやジュースの製造時に微生物や浮遊物の除去にろ過が適用されます。
●医療
医療分野では、薬品製造、血液製品のクリーンアップ、病院の供給水の浄化など、さまざまなアプリケーションでろ過が使用され特に微小な粒子や細菌の除去が重要です。
●化学工業
化学プロセスでの精製、反応混合物の粒子分離、製品の浄化などにろ過が適用されます。
●水道水におけるろ過とわ
水道水におけるろ過とは、水道水に含まれる不純物を取り除くための過程です。この過程は水の清浄化や品質改善において重要な役割を果たします。ろ過の目的は、水道水を人々が安全に使用できる状態にすることです。ろ過の方法には、主に以下のものがあります。
●物理的ろ過
砂やフィルターなどで水中の大きな粒子や固体を取り除く方法で砂ろ過などが代表的です。
●化学的ろ過
活性炭やゼオライトなどを使用して有害な化学物質や臭いを取り除く方法で塩素や残留薬品、さらには有害な金属を除去できます。
●生物学的ろ過
バクテリアや微生物を使って水中の有機物や病原菌を分解する方法で水の衛生状態が向上します。
ろ過を通じて水道水に含まれる有害物質や病原菌の数が減少し水質が安全なレベルに保たれます。また、ろ過後の水は清潔で透明になり飲みやすなります。ろ過は、物質の分離や粒子の取り除きを実現し多くの異なる産業やプロセスにおいて重要な役割を果たしています。適切なろ過プロセスの選択は、特定の用途や品質基準に合わせて行われます。
水道水をろ過する理由
水道水をろ過する理由は安全で安心して使える水を供給するために欠かせない工程だからです。水源となる河川や地下水には微生物や細菌ウイルスが含まれる可能性がありそのまま使用すると健康被害を引き起こす恐れがあります。また土砂やサビ藻類といった不純物が混入することで水の見た目や味臭いが悪化する場合もあります。さらに農薬や工場排水などに由来する化学物質が微量に含まれることもあり十分な処理を行わなければ安全とは言えません。そのため浄水場ではろ過を中心とした高度な水処理が行われ凝集剤によって汚れを集め砂や活性炭の層を通すことで細かな不純物や有機物をしっかり取り除きます。この工程によって透明度が高く衛生的な水がつくられ異臭や異味の原因も軽減されます。さらに塩素による消毒を行うことで残っている細菌やウイルスを殺菌し感染症のリスクを抑え常に安全な水を供給できる体制が整えられています。加えて家庭で活性炭フィルターなどを使った追加ろ過を行うことで塩素やトリハロメタンを減らしより口当たりの良い水にすることも可能です。このように水道水のろ過は健康を守り快適に水を利用するために不可欠な重要な工程と言えるでしょう。