給水管のサビを落としたいときにできる方法について
給水管のサビを取り除くことは、水質を向上させ、配管の寿命を延ばすために重要です。サビが蓄積すると、水道水の品質に悪影響を与え、配管の劣化を促進します。以下に、給水管のサビを落とすための方法について詳しく説明します。
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酢酸を使用した浸漬法
a. 方法
・給水管から取り外した部品や、サビの強い部分を浸漬液に漬けます。
・1日以上浸漬させ、サビを柔らかくします。
・磨きやワイヤーブラシを使用してサビを取り除きます。
b. 注意点
・酢酸は腐食性がありますので、適切な換気を確保し、保護手袋やゴーグルを着用して安全に作業します。
・使用する容器や器具は、酢酸に耐性があるものを選びます。
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クエン酸を使用した洗浄法
a. 方法
・クエン酸を水に溶かし、給水管内に注入します。
・しばらく放置し、クエン酸がサビを溶かすのを待ちます。
・ブラシやクロスでサビをこすり取ります。
b. 注意点
・クエン酸も酸性の物質ですので、適切な注意と手袋の着用が必要です。
・市販のクエン酸製品を使用する場合、指示に従って正確な濃度で混ぜることが重要です。
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重曹と水酸化ナトリウムを使用したペースト法
a. 方法
・重曹と水酸化ナトリウムを混ぜてペーストを作ります。
・給水管にペーストを塗布し、しばらく放置します。
・ブラシやワイヤーブラシを使用してサビをこすり取ります。
b. 注意点
・水酸化ナトリウムは腐食性が強いため、使用する際は十分な注意が必要です。保護具の着用が重要です。
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電解洗浄法
a. 方法
・給水管を陰極として、もう一方にアルミニウムや亜鉛を使った陽極を設置します。
・電流を流し、電解反応によりサビが陽極で発生します。
・一定の時間後、電解反応によりサビが陽極に移動し、給水管から取り除かれます。
b. 注意点
・電解洗浄は電気を使用するため、慎重に行われるべきです。適切な電流と時間を設定し、安全対策を講じます。
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機械的な方法
a. ワイヤーブラシやエメリヤ紙
・粗いワイヤーブラシやエメリヤ紙を使用して、給水管の表面のサビをこすり取ります。
・細かい部分や曲がりくねった箇所にも対応できる手法ですが、力加減には注意が必要です。
b. サンドペーパー
・粗さの異なるサンドペーパーを使用してサビを削り取ります。
・細かい箇所や曲がりくねった部分にも対応できますが、手作業になります。
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専門のサビ取り剤の使用
a. 市販のサビ取り剤
・ホームセンターや自動車用品店で入手できるサビ取り剤を使用します。
・使用前に指示に従って注意深く取り扱い、安全に作業します。
b. 専門業者の利用
・サビが深刻で手作業では難しい場合、専門の配管業者に依頼して専門の設備や技術を使用してサビを取り除くことが選択肢となります。
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予防策
a. コーティングの施工
配管の外側に適切なコーティングを施すことで、外部の要因からの保護が可能です。
b. 腐食抑制剤の使用
給水管内に腐食抑制剤を添加することで、サビの発生を抑制できます。
c. 定期的な点検とメンテナンス
給水管の定期的な点検とメンテナンスが重要です。早期にサビや損傷を発見し、適切な対策を講じることで、予防に繋がります。
給水管のサビを取り除く方法はさまざまですが、安全に配慮し、適切な手法を選択することが重要です。また、サビの発生を防ぐためには、予防策を講じることが不可欠です。必要に応じて専門業者に相談し、正確かつ効果的な対処法を見つけることが大切です。
担当者スタッフの提言
ニュースで様々な悪質修理業者がいます。水道業界でも例外でなく高額請求されたといった被害も発生しています。「急なトイレつまり」・「夜の水漏れトラブル」など、お客側の水廻り設備に関する知識不足を逆手にして詐欺的手口で高額請求をするという手法です。具体的な被害内容については次のとおりお客様からの相談がありましたのでご紹介しておきます。
・ネット広告やマグネットやチラシなどがポスティング投函されていて「980円~」と考えられない料金を提示しておきながら、実際には「出張費が◯千円、部品代が〇千円、深夜割増が〇%で…」と提料金を大幅に上回る費用請求される。
・電話時の概算見積と現地調査後の見積に大きな差があったので断ろうとしたら「既に初期対応している!」などと喚かれ押し問答になる。
・トイレや台所のキッチンシンクなどが古く部品が無いので新品交換するしかないと提案される。
・関係ない部分の劣化を指摘されて交換を奨められる。
事例を書けば切がないですが概ね不必要な水道修理を行い修理費用を上積みするか夜間料金や部品代などの名目で料金追加をしていく方法で悪徳業者が攻めてきます。
知識不足とその後の報復行為を恐れて言われるがままに契約してしまう方もいますが少しでも「ちょっとおかしくない?」と感じたら事前見積もりの段階で施工拒否を業者側に伝えましょう。また、高額請求されてしまった後でしたら、特定商取引法で定められるクーリング・オフで対処するようにしてください。対処方法については、消費者相談センターにご相談すれば対処策のアドバイスをしてくれます。